世界各地で死者続出の奇病、「中国製風邪シロップ」が原因だったと判明
(痛いニュース(ノ∀`))
ニューヨーク・タイムズは、パナマ事件に関連する書類と役人らの証言を通じ、この毒性薬品の出どころを逆追跡して行った。その結果、パナマ・コロン港を通じて輸入された偽造の「99.5%純粋グリセリン」薬ビンが、北京の貿易会社とスペイン・バルセロナの貿易会社を経て輸入されていたことが判明した。
偽造シロップは、アジア、欧州、中米の3大陸を経て売買されたが、この間書類だけを交わし、誰も薬の内容をきちんと確認していなかったことも明らかになった。
そして、この偽造薬を製造したのは、上海近郊の恒祥に位置するある化学薬品工場だった。工場が位置する揚子江三角州工業団地では、無許可の偽造薬品製造工場らとブローカーらが公然と活動している、とニューヨーク・タイムズは暴露した。
関連:
[>>中国で「ニセモノの塩」が氾濫 (世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」):NBonline(日経ビジネス オンライン)]
[>>危ない中国食品(その4)塩卵、カップ麺、フライドチキンに工業用染料 (世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」):NBonline(日経ビジネス オンライン)]
[>>牛肉の煮込み料理で7歳の少年が死亡、原因は「塩の代用品」 – 中国 AFP BB News – BETA –]
劇薬に対する無頓着ぶり・・・というか見た目さえ繕えば後はどうでもいい。という感じの中国の姿が世界に露呈しはじめてきたね。
ホントどうにかしてー。
追記:この事件による中国からの見解が出たらしい
食の安全学 番外編
(北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)- イザ!)
■さて、この件について、5月8日、中国側の姿勢が公式にだされた。
中国外務省報道官室によれば。
「昨年10月、米国FDAから中国国家食品薬品監督管理局から手紙をもらい、パナマで発生した咳止めシロップ・ライノプリ(?)による死亡で、シロップ中に使用されていた中国泰興グリセリン工場生産のTDグリセリンについて報告があった。国家食品薬品監督管理局はこの事件について調査を行った。その結果、泰興市のグリセリン工場は薬品生産企業に属さず、中服嘉遠公司も薬品経営企業に属さないことが判明した。両企業は国家食品薬品監督管理局の監督の範囲内にない。
TDグリセリンは、グリセリンにの代表品で一種の混合物であり、グリセリンとは同じではない。この製品は有効期限1年で、泰興市グリセリン工場が工業標準に従って生産している一種の化工原料であり、薬品生産原料ではない。
薬品管理法、薬品管理法実施条例、薬品登記管理弁法、薬品生産質量管理規範などの法律法規の規定で、わが国薬品生産企業の原料薬および薬用補填材料の購買にたいし、厳格な規定を設けている」
なにこの他人事っぷりは。
反省をしようとするそぶりもないね・・・同様の事件が今後も起きる可能性高いね;;
さらに追記:ようやく国内のメディアで報道されたようです。
パナマ患者死亡 薬に物質混入
(NHKニュース)
パナマでは、去年9月、40人以上が内臓の機能低下など体の不調を訴えたあと、原因不明のまま死亡し、パナマ政府の依頼を受けたアメリカ政府による調査の結果、患者が服用したせき止めの薬に、毒物を含んだグリセリンが含まれていることがわかりました。中国外務省は、8日、記者会見し、この問題で去年10月に、アメリカ政府から、中国の企業が問題のグリセリンの製造にかかわっていたと指摘されたことを明らかにしました。そして、その後の調査の結果、江蘇省にある中国企業が、薬品に使う純粋なグリセリンに別の物質を混ぜた原料を輸出し、この原料がパナマで、せき止めの薬の製造に使われていたことがわかったということです。会見で中国外務省は、混入した物質について、「グリセリンの代用品として混ぜられたもので薬に入ってはいけないものだった」と述べて、輸出された原料が死亡の原因だという見方を示しましたが、この物質が毒物だったのかなど詳しいことは明らかにしませんでした。10年ほど前には、中国からカリブ海のハイチに輸出されたグリセリンを含んだ解熱剤を服用した子ども80人以上が死亡しており、国際社会からは、中国政府に対し、薬品などの原料の輸出を厳しく管理するよう求める声があらためて強まりそうです。
中国側が認めたから報道を始めたんじゃない?
ってくらい今まで国内は完全スルーだったからねぇ・・・。