中国製「コピー車」…怒るドイツのメーカー、提訴の動き
(Yahoo!ニュース – 産経新聞)
【ベルリン=黒沢潤】中国の自動車メーカー「双環」が今月中旬、ドイツ西部フランクフルトで開かれる「国際自動車ショー」(IAA)に、独車に酷似した“コピー車”の出展を計画していると伝えられ、独国内で批判が巻き起こっている。独自動車メーカーは出展を見合わせるよう警告、従わなければ提訴も辞さない構えだ。
独週刊誌シュピーゲルなどによれば、問題の車は、ダイムラー・クライスラーの2人乗り小型車「スマート」そっくりの「ノーブル」と、BMWのスポーツ用多目的車「X5」に似た「CEO」。「双環」本社は出展しないと説明しているものの、ドイツの輸入業者側は計画通り出展する意向という。
ノーブルは中国でのみ販売されており、CEOはBMWが欧州への流入を妨げたため、現在はアフリカや東南アジアに輸出されているという。
IAAの主催者は「知的財産権が侵害されれば、出展規則に抵触する」などと話している。ダイムラーは昨秋、スマートに似た車を作った別の中国メーカーを提訴した。
中国の土壌では勝てる見込みは限りなく低いけれど、ガンバレ、ダイムラー。